I n t e r v i e w 1 by Setsuo Saitoh Sorry ! Japanese Only ! |
-------最初の音楽との関わりは? Amos: えーと、両親が音楽好きでね、家には主に1930年代のディキシーとかシカゴ・ジャズなんかのレコードが結構あったわけ。 それで、まぁ、そういった音楽を聴いててね、それから10歳の頃にはピアノを習い始めたんだ。でも先生が悪かったのか、ピアノは全然好きになれなかったなぁ。 勿論、音楽自体は大好きだったけどね。それに、自分にある程度、音楽的才能があるって事も解ったね。 -------では、いつ頃からギターを始めたんですか? Amos: ピアノの後に、今度はトロンボーンを始めてね。それから、14歳の時にギターを手にしたんだ。もう、トロンボーンは譜面を見ながら吹けるぐらいになってたんだけど、 その頃ロックン・ロールが流行り始めて、僕もバンドに参加する事になってね、でもロックン・ロールにはあまりトロンボーンは必要じゃなかったんでね、それでギターを始めたってわけさ。 -------影響を受けたギタリストを挙げてもらえますか? Amos: 影響を受けているかどうかは解らないけれど、とにかくたくさんのギタリストのプレイを聴いたよ。 スコッテイ・ムーア、ジェームス・バートン、ボー・ディドリィ、チャック・ベリーといったロックン・ロール・タイプ、Tボーン・ウォーカー、BBキング、アルバート・キング、オーティス・ラッシュといったブルース・タイプ。 それから、カントリー・タイプではアルバート・リー、クラレンス・ホワイト、ジェリー・リード、ロイ・ニコルスなどだね。 -------ジャズ・ギターは聴いてないんですか? たとえばジャンゴ・ラインハルトなんか。 Amos: 僕はジャンゴより1920年代のエディ・ラングの方を聴いてたね。でも、エディのギターより、トランペットとか、トロンボーンのプレイの方がずっと気になったけど、あとレス・ポールかな。 -------ここで付け加えるようにジェフ・マルダーが・・・ Geoff: 本当はエイモスもジャンゴが大好きなんだ。でもコイツにああいうのを聴かせると、テクニック的なギターに凝りだして大変なことになるから、回りでもあまり聴かせないようにしているんだよ。 BBキングとか、ギタリストはみんなジャンゴが大好きだと思うよ。 -------トロンボーンの影響はありますか?
Geoff: 俺は知ってるぜ。エイモスに一番強く影響を与えているのは、ジャック・ティーガーデンのトロンボーンなんだ。 -------それでは、あなた独特のフレイジングを創る上で、何かヒントはありましたか? Amos: うーん。例えば、チャック・ベリーは、一度に2本の弦をベンド(チョーキング)してたけど、僕のやり方とは違うからね。 だいたい僕のフレイズの作り方っていうのは、頭の中で色々意図と考えて、それをギターで試していくやり方が多いから、あまり他のギタリストのフレイズとは似ていないと思うよ。 まあ、ジャズのトロンボーンとかトランペットとはき似ているかも知れないけど。 -------あなたのフレイズは、むずかしい運指のものが多いけど、かなりトレーニングしたんですか? Amos: いや、ほとんどやらなかったなぁ。実際僕は、あまり左手の小指は使っていないし。使うようにはしてすいるんだけど、力が弱いからね。まぁ、でも、割と器用な方だからなんとかなってるよ。 -------スケーリングもかなり独特だけど、理論の勉強は? Amos: いや、さっきも言ったように、頭の中で考えたフレイズを、実際にギターでやってみろだけだよ。弾きたい音を弾いているわけさ。 -------いつも、フィンガー・ピッキングなんでナすか? Amos: そうだよ。マンドリンを弾くとき以外じゃフラット・ピックは最悪だよ。 -------でも、初めはフラット・ピッキングでしょ? Amos: 勿論。大学の頃、フォーク・ソング・ブームがあってね。それで僕もアコースティック・ギターを手にしたんだ。マール・トラヴィスとチェツト・アトキンスにはかなり狂ってたな。本当にその頃はかなり練習したから自分のスタイルができちゃってね。 その後はずーっとフィンガー・ピッキングにしているんだ。今回のジェフ・マルダーとの公演は特に、アコースティック・ギター向きの曲が多くて、久しぶりにアコースティック・ギターがステージで弾けるから楽しいよ。 家では、やっぱりアコースティック・ギターの方を多く弾いているけどね。 -------どんなピックを使っているのですか? Amos: サム・ピックはナショナルのやつで、人差し指と中指のフィンガー・ピックはアーニーボウルだよ。それで、あと自分で削って調整しているわけ。 薬指はピックなしで弾くんだ。
-------あなたのギター・スタイルは、グレート・スペックルド・バード当時と、それ以降ではかなり変わったと思うんですが? -------あなたのギター・ソロはアドリブなんですか? Amos: いや、時と場合によるね。難しいコード・チェンジの曲をプレイする場合は、やはり何度か色々なパターンを考えながら、メロディー・ラインを創っていくし、フィーリングに任せてアドリブでやる時もあるし、まぁ、ステージではほとんどアドリブだけどジェフ・アンド・マリア・マルダーの「スィート・ポテト」の中の「レィジー・ボーン」とか「ベター・ディズ」のなかの「愛する人が欲しくて」といった曲は、大体レコードで使っているラインを元にしているね。 -------スライド・ギターもやるんですね Amos: 「ベター・ディズ」では少しスライドでプレイしていたけど、あまりやらないね。今回の公演はやはりブルースが多いから必然的にね。 -------ところで使っているギターを紹介してもらえますか? Amos: いま、使っているのは、1956年のフェンダー・テレキャスターでね、コロラド州のボルダーって町で、前を歩いて多少年がこれを担いで歩いててね、それで売ってもらったんだ、100ドルだったよ。 以前は55年のストラトキャスターを使ってたんだけど、結局自分では良い音が出せなくてね、それで、今はライ・クーダーが凄く気に入って使っているよ。ギター自体は非常にグレイ度の高いものだからね。 色はトルコ石みたいのにライが塗り替えて多たよ。それから、今使っているテレキャスターの前にももう一本、57年のやつを持ってたよ。 でも今の56年のやつの方が気に入っちゃったんで、もう使っていないよ。 -------エピフォン・ギターも持ってたでしょ Amos: ああエピフォンのシェラトンね。まだギブソンに入る前のエビフォンのセミ・アコースティック・ギターさ。「ベター・ディズ」の頃、良く使っていたね。「真夜中のオアシス」もあれだったよ。 アコースティック・ギターは、マーチンDー28。57年のやつだよ。フェンダーでもマーチンでもい古いギターが好きなんでね。あっ、そうそう、イバニーズに注文してオリジナル・ギターを作ってもらっているんだよ。ハンバッキング・ピックアップ付で、テイルピースの位置が変えられるんだ。 -------レス・ポール・モデルはどうですか? Amos: 良いギターだとは思うけど、ブリッジの位置が高いんで、僕の奏法にはマッチしていないんだよ。残念ながら。 -------アンプは? Amos: ずうっと、フェンダーのスーパー・リヴァーブを使っていたんだけどミュージック・マンのアンプが出てからは、もうそっちばっかりだよ。キャビネットが強くて丈夫だし、電気回路も良いから、当然素晴らしいサウンドが得られるよ。タイプは、フェンダーのトゥィン・リヴァーブに似ている”212”っていうビルト・イン・タイプのやつだよ。 -------スピーカーは何を使ってますか? Amos: 一度、ミュージック・マンのスピーカーをアルテックに代えてみたんだ。でも、値段の割にはサウンドは大差ないんだよ。それにミュージック・マンの部品は保障が効くから1個ダメになったパーツを送ったら、2個くれたほどだよ。 -------アタッチメントは? Amos: 今回のステージでは必要なかったけど、まぁレコーディングでは必要に応じて色々使うよ。フェイザーとか、エンヴェローブ・モディファイアとかね。でも、音をディストーションさせるたぐいの物は一切無いね。 それから、アンプについているヴィブラート・ユニットは多く使うね。リヴァーブはほとんど使わないけど。 -------ギターとアンプのセッティングを教えてもらえますか? Amos: ギターはの方はトーンもヴォリュームもしょっちゅうコントロールしてるんで、全然決まってないけど、アンプはマスター・ヴォリュームが7、ヴォリュームが4、それからトレブルが9、ミドルが8、ベースが4っていういセッティングさ。 -------弦はどんなのを使っているんですか? Amos: アーニーボウルなんだけど、ゲージは自分で組み合わせてね。一弦から、0.009、0.011、0.016、0.026、0.036、0.046の順にしてあるんだ。 -------最後に、あなたのプレイしている作品のフ中で、ベストと思うものを挙げて下さい Amos: そうだなぁ、ジェフ・マルダーの「イズ・ハヴィング・ア・ワンダフル・タイム」に入っている「ジー・ベィビー・エイント・アイ。グッド・トゥ・ユー」が゙最近では良いね。でも、勿論マリアの「真夜中のオアシス」とか、ジェフ・アンド・マリアの2枚とか、「ベター・ディズ」の中にも気に入っているのはあるからね。 ひとつは選べないね。 -------今日はどうも、ありがとうございました。
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