S p e c i a l   R e p o r t   o f   C o n c e r t

Dan Penn and Spooner Oldham Live Photo by Tetsuya Matsuoka-

写真・松岡徹也氏 朝日新聞 1999年12月9日 夕刊より

Dan Penn and Spooner Oldham Conert Ticket-



演奏曲目
1.I'm Your Puppetby Dan Penn & Spooner Oldham
2.Sweet Inspirationby Dan Penn & Spooner Oldham
3.Cry like A Babyby Dan Penn & Spooner Oldham
4.Do Right Woman Do Right Manby Dan Penn & Chips Moman
5.I Met Her In Churchby Dan Penn & Spooner Oldham
6.Lonely Women Make Good Loversby Spooner Oldham & Freddie Weller
7.It Tears Me Upby Dan Penn & Spooner Oldham
8.The Dark End Of The Streetby Dan Penn & Chips Moman
9.You Left The Water Runningby Dan Penn, Rick Hall & Oscar Frank
10.Out Of Left Fieldby Dan Penn & Spooner Oldham

15分間休憩後
11.Mephis Woman And Chickenby Dan Penn, Gary Nicholson & Donnie Fritts
12.A Woman Left Lonelyby Dan Penn & Spooner Oldham
13.I'm Living Goodby Dan Penn & Spooner Oldham
14.Rainbow Roadby Dan Penn & Donnie Fritts
15.Hello Memphisby Dan Penn, Spooner Oldham & Donnie Fritts
16.I DOby Dan Penn & Spooner Oldham

1回目のアンコール後
17.Zero Willpowerby Dan Penn, Spooner Oldham & Donnie Fritts
18.Good-bye London, Good-bye England (?)by Dan Penn & Spooner Oldham (?)

2回目のアンコール後
19.Ol' Folksby Dan Penn & Spooner Oldham
20.Nobody's Foolby Dan Penn & Bobby Emmons

PERSONNEL
Dan PennVocals, Martin Acoustic Guitar D-45
Spooner OldhamWurlitzer Piano, Harmony Vocal
Lead Vocal on track 6 & 15



1999年12月4日土曜日、木枯らしの舞う師走の街の中を会場である九段会館に向かう。
開場時間の5時半より15分前に着いたがそこには既にファンの人達がかなり集まっていて 開場を「今か今か」と待っていた。
これで一安心。実はこのコンサートに人が集まるのか 心配だった。...人が集まらなくて中止になったらどうしよう...ってね。

5時半、開場。
6時5分、東京公演の主催者、麻田浩氏に紹介されていよいよDan PennとSpooner Oldham がステージに現れた。
Dan Pennは彼のトレードマークともいえるジーンズのオーバー・オールに黒いジャケット。 Spooner Oldhamはグレーのジャケットにパンツ。

いきなり1曲目が始まる。最新ライブ・アルバムと同じくJames & Bobby Purifyが1966年全米R&B部門 5位のヒット曲であるI'm Your Puppetからだ。Dan Pennの弾くMartin Acoustic Guitar D-45 のアルペジオにSpooner Oldhamの弾くWurlitzerという エレクトリック・ピアノがポロン・ポロンと被さり、そこにDan Pennのいぶし銀のソウルフル・ボイス。 背筋がぞくぞくする。
一曲目から完全にノックアウト。

あの60年代から99年の今まで数々のヒット曲を書き続け、ソウル・ミュージックの裏方として 活躍してきたあのDan Pennが今僕の目の前で歌っているというこの事実...。 しかも左隣にはあのSpooner Oldhamがいるのだ。

4曲目のDo Right Woman Do Right Manが始まるとさすがに拍手の音が大きくなる。
しかしながら、ここで不安が....。上記の演奏曲目リストを見てもらえば分かるのだが、 何とあの最新ライブ・アルバムと全く同じ順番で演奏されているのだ。
「まさかライブ・アルバムと同じ曲しかやらなかったらどうしよう...」。
そんな不安の中、コンサートの前半10曲はライブ・アルバムと全く同じ順番で過ぎて行った。
多分Dan Pennの曲で一番日本人に知られ好まれているであろう8曲目、The Dark End Of The Street。
Dan PennがJames Carrの曲を...と言うとたん会場から大きな拍手が起こる。
しかしながらこの辺からDan Pennの弾くMartin Acoustic Guitarのチューニングが怪しくなって ギター・プレーが雑になる。ボーカルが最高にソウルフルだったのに残念。

さて、15分の休憩の後Guitarのチューニングを直してコンサートの後半が始まったが、またしても最新ライブ・アルバムと全く同じ順番で演奏されて行く。 そんな不安も14曲目で解消。Dan PennがDonnie Frittsと一緒に書いた曲...と紹介すると会場から大きな拍手が...。 そして始まった曲は何とRainbow Road。あのArther Alexanderの名唱のあの曲をついにDan Pennの唄で聴けるなんて....。 そして15曲目。6曲目に続いて本日Spooner OldhamがリードボーカルをとるHello Memphis。 Donnie Frittsの2枚目のアルバムに入っているDan、Spooner、Donnieの3人の共作。
そして16曲目。たぶんI DOという曲。Dan PennとSpooner OldhamがI DO、I DO、と掛け合いをしていた曲。

ここでいったん二人はステージの袖に引っ込む。当然のアンコールを求める大きな拍手。
アンコールに答える形の17曲目。Zero Willpower。
18曲目はDan Pennがニュー・アルバムからの曲と紹介した多分Good-bye London, Good-bye Englandという 曲。新しいアルバム"BLUE NIGHT LOUNGE"は2000年の2月にトムズ・キャビンからリリースとか!!。 2曲のアンコール曲を演奏してまたしても二人はステージの袖に引っ込む。
今度は再アンコールを 求める手拍子が会場に響く。

二度目のアンコールに答える19曲目はあの最新ライブ・アルバムでもアンコール後の最後の曲となる Ol' Folks。これで本当に最後だと思ったが、なんとこの曲の後Dan Pennがギターを弾き始めた。
そして歌い出す。Nobody's Fool...。思わず会場から喚声と大きな拍手。思っても見なかった曲を Danが歌っている。あのソウルフルで色気たっぷりのファースト・アルバムの冒頭を飾るあのNobody's Fool...。 まさかこの曲をライブで聞くことができるなんて...。

Rainbow RoadとNobody's Foolの二曲を聴けただけでもこのコンサートは価値があった。

最新ライブ・アルバムとほぼ同じ内容、しかも曲順まで...とは言っても、やはり生のDan Pennは 素晴らしい。素晴らしすぎる。こういうコンサートをどれだけ待っていただろうか。
...そういう感想を胸に「大満足」のうちに家路に着いたのでした。


あとがき

朝日新聞 1999年12月9日の夕刊を見ていたらびっくり!!
ピーター・バラカン氏によるDan PennとSpooner Oldhamのライブ・レビューが載っているでは ないですか。御覧になりましたか?
見過ごした方の為にここをクリック


あとがき の あとがき

The Musesの主催者である Hideto Miyaharaさんから は12月5日の京都公演のセットリストを頂きました。
貴重な情報ありがとうございました。

福岡にお住まいの田村さとるさんから12月6日の福岡公演のセットリストを頂きました。
貴重な情報ありがとうございました。

American & Folk Music web SWEET OLD WORLDの主催者である"Shuwamp"ことShuichi Iwamiさんから は12月8日の大阪公演のセットリストを頂きました。
12月9日東京、読売ホールのコンサートはブートレグCDとなって全曲収録されています。
貴重な情報ありがとうございました。


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