John D. Wyker　氏の経歴

まずは　ファミリー・ツリーを見てください。 最初に　組んだ　The Magnificent Seven　というバンドには　後にマッスル・ショールズのギタリストになるTippy　Armstrong　がいます。 バンド名がThe Rubber Band　に変わって出した1966年のシングル曲　Let Love Come Between Us　がJames And Bobby Purify　によって翌1967年にカバーされ、 R&B　部門18位のヒットになります。

翌1968年には　Bobby Diamond　にStop!　という曲を、　1970年にはGeorge And Gwen　夫妻にNo One Left To Come Home To　という曲を提供しています。 ちなみに後者は　Brad Shapiro, Steve Alaimo　プロデュース　ということもあって、マッスル録音の可能性あります。

ソウル系アーティストに曲を提供していますが、自身のバンドの音楽はガレージ・バンドっぽいのが不思議です。

余談ですが　The Rubber Band　に名前が変わった頃のベーシスト Ed Pickett は　Courtland Pickett　のお兄さんです。

1969年にはTHE AMERICAN EAGLES　というユニットを結成してリバティより一枚プロモ・シングルを出しています。 メンバーは　John Buck Wilkin,　と Chuck Leavelle　です。後にオールマン・ブラザーズ　のメンバーになり、さらにストーンズのサポート・メンバーにまで昇り詰めるChuck Leavelle　は、もともとアラバマ州 Birmingham 出身 です。 そしてJohn Buck Wilkin　こそ　ナッシュビルが生んだサーフ・バンドRonny & the Daytonas　のロニーその人です。 Ronny & the Daytonas　のドラマーはLynn Williams。　そうです、いまやMuscle Shoals All Star Band　のドラマーの Lynn Williams　です。

このシングルがきっかけで、John Buck Wilkin　の1970年のソロ・デビュー・アルバムのうち2曲をJohn D. Wyker　がプロデュースします。 それも録音はマッスル・ショールズ・スタジオ。多分　バックは　Chuck Leavell : keyboards　Courtland Pickett : bass　Lou Mullenix : drums　の3人のはずです。