Don Nix (1971)
Don Nixについては説明不要だろう。
恐らく、Don Nixの方から、Dan Pennに一緒に曲を書いてほしいという依頼があったと思われる。
それは、Don Nixがプロデューサーを務めた、Albert Kingのアルバムの為の一曲として、どうしてもDon NixがDan Pennと一緒に書いてみたかったのでは・・・と想像する。
コラボレーションはたった一回だったが、出来上がった曲はゴスペル感覚溢れる、カントリー・ソウル・バラード。Dark End Of The Streetと比較しても遜色ない曲なのだが、
残念ながらヒットには結びつかなかった。たった一曲というのが惜しまれる。もっといっぱい書いて欲しかったソング・ライターの一人である。
Don Nixとの共同作品は以下の一曲のみ。
1971年にカバーしたアーティスト二人はいづれもDon Nixのプロデュース作品である。よほど、この曲をDon Nixはヒットさせたかったのだと思う。
Albert King・・・貫禄の一言。後半の方で、何気にJeanie Greeneの独壇場となる事に注目。
Jeanie Greene・・・フォスターの曲をモチーフにしたプレリュードから始まる。実はピアノを弾いているのもJeanie Greene。
ピアニストとしてももっと評価されるべき。ボーカルはゴスペルその物。彼女の唯一のソロ・アルバムのハイライト曲。一番好きなカバーだ。昇天。
Sarah (=Sarah Fulcher)・・・ソプラノのJeanie Greeneという感じ。こちらはJ. Spellの弾くピアノが素晴らしい。Steve Cropperプロデュース。二番目に好きなカバー。昇天。韓国あたりでCD化、切に希望。
Jerry Garciaのカバーは、非常に緩い感じで、延々とやっている感じ。
2002年、Don NixのGoing Down というアルバムで、ついに作者本人のセルフ・カバーが実現。Don Nix、Dan Penn、Bonnie Bramlett の三人がリード・ボーカルを次々とリレーしていく。