-------最初に出したシングルは多分1959年、RONNIE & DELINQUENTS　名義の"Bad Neignborhood" b/w "Keeps Dragging Me On"で地元の 超マイナー・レーベル　JC　からでした。

-------その次に出したシングルは　Mac Rebennack & Ronnie Barronが　DRITS & DRAVY 名義でAFO傘下のAnotherというレーベルから出した　"My Key Don't Fit" b/w "Talk That Talk"で ちなみに"My Key Don't Fit"という曲は、後にDr.Johnがタイトルを"Somebody Change The Lock"に変えて彼の有名なGumboというアルバムに収録しています。

-------3枚目で初めてRONNIE BARRON名義で出したシングルが　"The Grass Looks Greener Yonder" b/w "Did She Mention My Name"　でMichelleというレーベルからでした。

-------多分1960年中頃に出されたシングルが　"It's All In The Past" b/w "The Hip Parade"　でSoundexというレーベルからでした。 この曲あたりからRonnie Barronらしさが出てきています。

-------さて、次のシングルは今まで誰にも紹介された事がありません。Et Cet'er-aというレーベルからREV. ETHER, THE KINGDOM, THE POWER & THE GLORY という 長ったらしい名義でリリースされた"1862 B.P." b/w "48 Hours" 。REV.というのはREVERENDの略ですからREVEREND ETHER, THE KINGDOM, THE POWER & THE GLORY ということになります。 REVEREND ETHERといえばRonnie Barronのファースト・アルバムのタイトルですが、アルバムのプロモーション用にRonnie Barron自身が書いたバイオの最後を Ronnie "Reverend Ether" Barron と締めくくっているので"Reverend Ether"とはMac "Dr.John" Rebennackと同じでRonnie Barron自身の別名なんです。 そして"1862 B.P."はRonnie Barronのファースト・アルバムの最後に収録されている曲とまったく同じ曲で同じバージョンです。さてここでRonnie Barronのファースト・アルバムの プロデュース・クレジットをそのまま載せてみます。

PRODUCED BY CHARLES GREENE, REVEREND ETHER, AN ETCETERA RECORD ORGANIZATION INC PRODUCTION.

このシングルの制作がファースト・アルバムのスタートを飾ったという事みたいです。 "48 Hours"という曲はあのアルバムに入っていてもまったくおかしくない曲です。 ファースト・アルバムのプロデューサーはCharles GreeneとRonnie Barronの二人という事なんですね。

-------さて1980年に久々出した12インチ・シングル。時代を反映してディスコ・ミュージックなんです。A面はつらい。B面はなんとか ニューオーリンズらしさが残っているので何とか聴く事が出来ますがA面はいけません。

-------ファースト・アルバム"Reverend Ether"は日本で初CD化されましたが、解説の中で全曲Ronnie Barronの作だとクレジットされています。 オリジナルのジャケットにもALL COMPOSITION WRITTEN BY RONNIE BARRON AND PUBLISHED BY ELTEKON - ETHER MUSIC BMIとなっています。 しかしジャケットの下の方にこういうクレジットがあったのを見逃してはいけません。

HAPPY, HAPPY, HAPPY-EDDIE SEAY, CHO CHO MUSIC BMI

そうですHAPPY, HAPPY, HAPPYという曲だけはRonnie Barronの作ではないんです。実は僕もRonnie Barronのソング・リストを作るまで 気が付きませんでした。