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Dan Pennが2000年に、自らのレーベル Dandy Recordsより、リリースした Blue Night Loungeは、サブ・タイトルに Demo Series 1
と記されており、その名前が示すとおり、最小限のバック、それもドラムについてはほとんどが打ち込みによる、チープなサウンド
だったのが、唯一残念なところでした。さて、Demo Series 2にあたる、Dan Pennの新しいアルバムが、なんと2007年に
制作されて、実際にその音楽を聴くことができるようになったのは、どうも2008年になってからのようです。
前作のBlue Night Loungeは、日本では、前の年に来日して初めてコンサートを企画したTom's Cabinのレーベルである
Tom's Cabin Records Japanによって、リリースされましたが、米国内では、ちょうどその当時開設された、Dan Pennの
オフィシャル・サイトでの通販のみの販売だけでした。
Dan Pennの新しいアルバムも本来なら、彼のオフィシャル・サイトを通じて販売の予定だと思われますが、
どうも、まだ準備が整わないため、現在Dan Pennが、地元のナッシュビルで行っているコンサートの会場で
Dan Penn自身によって手売りしている状況のようです。
タイトルのJunkyard Junkyというのは、あのソウルの名著"Sweet Soul Music"の220頁の一節『ウォレス・ダニエル・ペニントンは1941年11
月16日に生まれ、廃品置場(=Junkyard)の隣で幼少時代をすごすが・・・・・』からとられているようです。
Blue Night Loungeが全曲が新曲だったのに対し、今作はDan Pennが初めてソング・ライターとして成功をおさめた
Is A Bluebird Blueを再カバーしたり、あの未発表アルバム"Emmet The Singing Ranger Live In The Woods"に収録
される予定だった、Tiny Hinys and Hogs を再録音したり、又、1992年に Irma Thomasの "True Believer" というアルバム用に
書き下ろした、Smoked Filled Room を自身でカバーしたり、全曲が新作ではありません。
残りの曲は、 Blue Night Loungeから継続した、今時の作品で、やはり昔 書いたTiny Hinys and Hogsがベスト・トラックのような
気がします。再び、Tom's Cabin Records Japan等の日本のレーベルによってリリースされることを願います。
The City Paper "Nashville's Daily News"という地元の新聞にDan Pennの記事がのっており、
その中で新しいアルバムについても触れていました。 【最新情報】2008年7月29日から、オフィシャル・サイトで入手可能となりました。 |