Donnie Fritts の 2008年の前作 "One Foot In The Groove" 以来7年振りの新作が2015年10月に発売予定です。
内容について、今分かっている範囲でこのコメントを書いてみます。
まずは、このアルバムの一曲目“Erroll Flynn” を
こちらで聴いてみて下さい。ギターを弾いているJohn Paul Whiteは
Muscle Shoals 出身の The Civil Wars というカントリー・デュオの片割れで今回のアルバムをリリースするSingle Lock Records
というマイナー・レーベルの創設者との事です。
この曲を書いたのは、Amanda McBroom。彼女の父で俳優のDavid Bruce の事を想って作られた曲だそうです。Amanda McBroom のオリジナル・バージョンは
こちら で聴くことが出来ます。
8曲目の Lay It Down は Guthrie Thomas の作品という事で、今回は全曲Donnie Frittsの作品では無いようです。
それでは、Donnie Fritts の自作曲について説明していきます。
2曲目 "If It's Really Gotta Be This Way"
長い間、音楽業界から離れていたArthur Alexander の1993年の復帰作 Lonely Just Like Me というアルバム
の冒頭の曲として Arthur Alexander と 当時新進のナッシュビルのソングライター Gary Nicholson と 3人で共作した曲。
何と、このアルバムのリリース直後Arthur Alexanderは亡くなってしまいます。
翌94年にArthur Alexanderのトリビュートアルバムがリリースされましたが、そのアルバムの中では Led Zeppelin のボーカリスト Robert Plant がこの曲をカバーしています。
3曲目 "Memphis Women & Chicken"
Dan Penn の 21年ぶりのセカンド・アルバム Do Right Man の為に、前述のGary Nicholsonを含めた3人で共作した曲。
Dan Penn & Spooner Oldham のツアーでも必ず歌っており、T. Graham Brown を含め数多くのアーティストにカバーされているお馴染みの曲。
4曲目 "The Oldest Baby In The World"
John Prine の1984年の Aimless Love というアルバムの為にJohn Prine と共作した曲。
このアルバムに収録されている自作曲は、今まで自分で歌ったことの無い曲という触れ込みなのですが、この曲は例外のようです。
Donnie Fritts の前作、1997年のアルバム Everybody's Got A Song に収録されています。
6曲目 "Them Old Love Songs"
1976年 Big Ben Atkins のGRTレコードからの シングルの為にTroy Seals と共作した曲。
この曲は 1982年、Big Ben Atkins のBrylen Records からの2枚目のアルバム
Reachin' for the Feeling にもそのまま収録されていますが、何故かタイトルがThose Old Love Songs と誤って表記されてしまいました。著作権上も 間違いなく
"Them Old Love Songs" として登録されています。
11曲目 "Choo Choo Train"
1968年、The Box Tops のシングルの為に Eddie Hinton と共作した有名な曲。
ラスト、12曲目 "Oh My Goodness"
アルバム・タイトルにもなっている Spooner Oldham との共作曲。元々のタイトルは "My Goodness" で、
Spooner Oldham の 1968年アトランティックからのシングル の為に書かれた曲。Dan Penn and Spooner Oldham
の2006年、ロンドン・ツアーでSpooner Oldhamがボーカルをとっている映像が
2015年8月にリリースされた "The Complete Duo Recordings" に収録されています。